○ sinx の逆関数 三角関数のグラフ,例えば y=sinx のグラフは,右図1のように y=−1 からy=1 までの値を何度もとる. x の値を定めれば y の値は定まるが,ある y の値をとる元の x はただ一つではない.(x:多 対 y:1の対応) そこで,三角関数の逆の対応,すなわち y=sinx (−≦x≦) (−1≦y≦1)
を考え,y=sinx の逆関数を逆三角関数 y=arcsinx の値は, −〜 の値を考え,この値を「主値」と呼ぶ. このとき,y=arcsinx (−1≦x≦1) (−≦y≦ )となる. |
図1 sin= ⇔ arcsin= sin=1 ⇔ arcsin1 = |
○ cosx の逆関数 y=cosx の逆関数は
すなわち, |
図2 cos= ⇔ arccos= cos=0 ⇔ arccos0 = |
○ tanx の逆関数 y=tanx の逆関数は
すなわち, |
図3 tan=1 ⇔ arctan1= tan0=0 ⇔ arctan0 = 0 |
■即答問題■ 次の値を求めよ. はじめに,左から問題を選び,続いて右から解答を選べ. ただし,主値は次の範囲にある値とする.
,
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0
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○ 逆三角関数の導関数 [要点]
y=arcsinx → y’=
・・・(1)
図4
y=arccosx → y’=− ・・・(2) y=arctanx → y’= ・・・(3) |
(証明) 逆関数の微分法を用いる. (1)←: y=arcsinx ⇔ x=siny = ここで,=cosy= = だから = (図4のように,主値については,y’≧0 となる.) (2)←: y=arccosx ⇔ x=cosy = ここで,=−siny=−=− だから =− (図5のように,主値については,y’≦0 となる. (3)←: y=arctanx ⇔ x=tany = ここで,==1+tan2y だから =cos2y== (図6のように,主値については,y’≧0 となる. |
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■短答問題■ 次の関数の導関数を求めよ.(右の選択肢の番号で答えよ.半角数字に限る) 解説が必要な時は,このボタンを押す→HELP |
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