○ 増減表とは 右図1のようなグラフを書くときは,あらかじめ次のような増減表を作り,これに基づいてグラフを描く. 増減表は,グラフの要約となっており,増減表ができればグラフの概形(だいたいの形)は容易に描ける. 表1
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図1 |
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○ 増減表の作り方
y’ は接線の傾きを表わすので,y’>0 ならばyは増加,y’<0 ならば y は減少となる.
(1) 微分してy’ を求める. (1) y’の符号が増加から減少に「変化する」ところは極大であるといい,そのときのyの値を極大値という.
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y’ は接線の傾きを表わす.
A) 簡単な値を実際に代入する方法 上の表1において,B) 最高次の項の係数を見る方法 上の表1において, |
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例と答 (1) y=3x3−9x2の増減を調べて極値を求めよ. (答案)
x=2 のとき,極小値 y=−12 をとる. |
(2) y=−x4+2x2の増減を調べて極値を求めよ. (答案)
x=0 のとき,極小値 y= 0 をとる. |
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(3) y=x4−4x3の増減を調べて極値を求めよ.
(答案)
x=3 のとき,極小値 y=−27 をとる. |
(4) y=−x5+の増減を調べて極値を求めよ.
(答案)
x=0 のとき,極小値 y=0 をとる. |
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(5) y=x logx 増減を調べて極値を求めよ.
(答案)
x= のとき,極小値 y=− をとる. |
(6) y=xexの増減を調べて極値を求めよ.
(答案)
x=−1 のとき,極小値 y=− をとる. |
■即答問題■
次の各関数の増減表を作れ.(計算用紙:必要) (はじめに,解答箇所を選び,次にその箇所に入る数値や記号を右から選べ.合っていれば確定し,間違っていれば元に戻るので,正誤が分かるようになっている.) (1) y=x3−3x |
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(2) y=
+
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(3) y=e x2+2x |
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(4) y=log(x2+1) |
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