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法学部・法学研究科

法学部公開科目

政治参加と選挙

1年生の諸君の多くは、まだ選挙権を持たないかもしれない。でも、もし、選挙権が与えられたら、次の選挙であなたは投票すると思いますか。それとも棄権するでしょうか。さすがに、政治学科の学生は「投票に行く」と答えるかもしれない。でも、実は、日本の20代の有権者の3人に1人しか投票に行かないのが現実です。

そもそも、選挙に行くことを義務だと考えている人が多いのですが、参政権は憲法で保障された権利です。その権利を行使しない人が増えてきていることをあなたはどう感じますか。「日常生活にたいして不便を感じないし、その意味では政治がちゃんと機能しているのだろうから、べつに選挙や政治に関わる必要はない」と考える人があるようです。でも、市民の政治参加なしに民主主義が成立するでしょうか。

では、そもそも、どういう人が政治に積極的に参加するのでしょうか。あるいは、どういう条件がそろった時に人は政治に関心を持つのでしょうか。どういう人が特定の政党を積極的に支持し、どういう人が積極的な支持を持たない「無党派」となるのでしょうか。あるいは、自ら進んで参加するというより、頼まれるから仕方なしに関わるというのが政治参加の実態なのかもしれません。そして、選挙制度が影響しているということはないのだろうか。

これらの疑問について、政治学はどのような説明をこれまでしてきたのか、この講義では、それらのうちもっとも重要な理論や仮説についてできるだけやさしく解説します。また、教室で行う模擬選挙への参加などをとおして、受講者のみなさんにも考えてもらおうと思います。

担当者 西澤 由隆
シラバス 2008年度 春学期
授業資料 Ⅰ. 政治参加とは
1. 政治参加の形態・政治参加と民主主義理論[PDF 82KB]

Ⅱ. 政治参加についての合理選択論的(制度論的)アプローチ
2. 「私ぐらい棄権しても」の非合理性[PDF 80KB]
3. 合理的選択モデル[PDF 211KB]
4. 選挙制度[PDF 245KB]

Ⅲ. 政治参加についての心理学的アプローチ
5. 政党支持と無党派[PDF 306KB]
6. 世論とマスメディア[PDF 193KB]

Ⅳ. 政治参加についての社会学的アプローチ
7. 「社会的圧力」の結果としての参加[PDF 107KB]
8. 政治意識の世代間変化[PDF 175KB]

Ⅴ. 政治参加について文化論的なアプローチ
9. 政治文化論[PDF 200KB]
10. 人間関係資本論[PDF 44KB]
11. 信頼[PDF 70KB]
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